「金持ちケンカせず」はマチガイ!? 世界の大富豪に共通する7つの共通要素とは?

4.遊ぶときは本気で遊ぼう 高田:今回、さまざまな大富豪の伝記を読んで気づいたのが、彼らが意外にも多趣味ということでした。ビル・ゲイツもテニス、水上スキー、ポーカーなどの趣味があり、ウォーレン・バフェットも前述した数字遊びのほか、ブリッジ、卓球、ポーカーなどの趣味があります。  大富豪には負けず嫌いな人が多いのですが、こういった遊びやゲームを通して、ビジネスの世界では不可欠の闘争心を養っているのではないかと思われます。 5.世間の常識の逆を行こう  安売りチェーン「ドン・キホーテ」は、夜中に買い物する人はいないと言われた当時、深夜営業を始めて大成功しました。「楽天」も、日本にはネットで買い物する文化は根付かないと言われたころにEC事業を始めて大成功しました。  世間の常識に逆らうということは、まだ誰も手を付けていない事業に投資するということでもあり、成功すれば、そのジャンルの顧客を総取りでき、大きな利益を得ることができます。ただ、気をつけたいのは、彼らが「狙って」逆に行こうとしているわけではなく、たまたま自分がこうしたいという理想や実現したい夢が世間の常識とは逆だったということ。だからこそ、いくら世間に反対されても、決意が強く、揺らぐことがなかったのでしょう。 6.自分より他人にお金を使おう  慈善事業に熱心で、自らの財団に何億円も注ぎ込む大富豪は多いですが、一方でその中には倹約家で、ケチな一面を持つ人も少なくありません。  たとえばマイクロソフトのビル・ゲイツは、世界一の大富豪にもかかわらず、飛行機はなるべくエコノミークラスに乗り、家具販売チェーンの「イケア」のCEOであるイングヴァル・カンプラードも買い物の際は1円でも安く買うための値引き交渉まですると言われています。  彼らはとにかく無駄金がキライで、その分を恵まれない人や支援活動に積極的に投資しているのです。おそらく、本人は見返りを求めているわけでもないでしょうが、こうした行動で何らかのリターンが得られることを本能的に理解しているのではないでしょうか。 7.本を読んで勉強しよう  どんな自伝を読んでも、大富豪には読書家や多読家だったというエピソードが多く出てきます。単純に知識や情報量が増えるメリットもありますが、子供の頃から読書をしていると、知的好奇心が養われます。新しい事業を始めるのには相当なエネルギーが求められますが、大富豪の「今までにない世界を作りたい」という好奇心や活力は、読書によって養われたのではないかと思います。
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世界的IT企業の創業者はネット音痴!
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