レンツィ敗北がEU解体、果ては第三次大戦への導火線に!? 懸念されるイタリア発の「危機」

白石和幸

photo by kremlin.ru(CC BY 4.0)

 12月14日に行われたイタリアの上院議会の改革を問う国民投票で政治生命を賭けたマテオ・レンツィ首相が敗北を契した。この国民投票については、これらの記事を参照されたい。

またしても離脱国を生み出すことになるか!? EU加盟国が不安視する「レンツィの賭け」(HBOL2016/10/20)
自滅か存続か? EUの命運を左右する選挙が5か国で予定されている(HBOL2016/11/20)

 この国民投票の結果を受けて、レンツィ首相は即座に辞意を表明したが、マッタレラ大統領の要望により、即座の首相辞任を延期して、来年度予算の議会の承認を待ってからの辞任ということを受けいれて7日夕に正式に辞任した。

 首相交代が頻繁に行われているイタリアで、レンツィ首相は比較的安定政権を維持していた。しかし、今回の同氏の首相辞任に伴って、イタリア政界がいつもの不安定な状態に戻るのは必至である。

 ユーロ通貨の危機そしてEUの存在そのものも疑問視されるようになっている現在、EUのユンケル委員長はオランダのテレビNPOのインタビューに答えて<今回のイタリア危機はEUを分解させる導火線になる可能性を秘めている>と指摘し、<EUが解体されると軍事防衛力も無くなり、第三次世界大戦を引き起こすことに繋がるかもしれない>と発言した。(参照:「HispanTV」)

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湧き上がり始めた「懸念」

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