またしても離脱国を生み出すことになるか!? EU加盟国が不安視する「レンツィの賭け」

白石和幸

photo by Francesco Pierantoni via flickr(CC BY 2.0)

 EU及びユーロ懐疑派が57.5%もいるイタリアであるが、マッテオ・レンツィ首相は彼の政治手腕が功を奏して、EU内でメルケル独首相、オランド仏大統領と並んで政治発言力をつけて来ている。

 その彼が、イタリアの選挙法と上院の改正に乗り出している。昨年4月に議会を通過した改正案の審判を12月4日の国民投票に委ねることになっているのだ。

 しかし、この件について不安要素が立ち上がっている。それは、この投票結果で「NO」が勝利すれば、彼の首相辞任は必至となり、これまで頻繁に首相が交代するイタリア政治に戻る可能性があるのだ。そして、ユーロからの離脱をスローガンに掲げているポピュリズム政党五つの星も政権争いに加わり、政局が不安定になる可能性がある。

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レンツィは何をしようとしているのか?

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