東南アジアサッカーを牽引するタイチーム
Jリーグ「アジア戦略」の最重要国として位置づけられてきたタイ
「東南アジアの優等生」といわれ順調な成長を続けるタイ。生活水準の向上とともに近年はスポーツ界の発展も顕著で、その象徴といえるのがサッカーだ。
2010年代に入り急成長を遂げた国内リーグの盛り上がりを背景に、代表チームの実力も急上昇。オリンピックやワールドカップのアジア予選でも最終予選に駒を進めるまでになった。
Jリーグがアジアの国々との連携をはかる「アジア戦略」でも、2012年に真っ先に提携を結んだのがタイリーグ。サッカーにおいても、東南アジアの先頭を走るリーダー的存在となっている。
Jリーグが2012年頃から本格的に推し進めてきた「アジア戦略」は、アジアサッカーのレベルアップと経済的な連携を目的としている。
まずは、アジアサッカー界の成功例といえるJリーグのノウハウを各国に提供することで日本を取り巻くアジア全体のレベル向上をはかる。そして、経済面ではJリーグというコンテンツをアジアに浸透させることで、これまでは放映権料などの形でヨーロッパに流れていた巨額のサッカーマネーをアジア内で循環させるというビジョンが描かれている。