「楽天って中国企業?」スペイン人も驚いた。バルサが楽天を胸スポンサーに決めるまでの紆余曲折

 カタール航空との契約がなぜ反故になってしまったのか? それは、次のような事情からである。  バルサのシャビエル・ファウス前副会長は、昨年の早い段階で、カタール航空との契約について、それまで年間3500万ユーロ(40億6000万円)だったのを、2017-2018年シーズンからは4年間契約で年間6000万ユーロという合意を達成していた。(参照『El Confidencial』)  しかし、それは飽くまで口頭での合意であった。バルセロナクラブの会長選挙を間近に控え、バルトメウ会長は再度会長に再選された時点でカタール航空と契約を結ぶということにしていた。そして、バルトメウ会長は再選された。それが昨年7月のことだ。  昨シーズンはバルセロナは好調で、リーグ優勝、スペイン国王杯、そしてヨーロッパチャンピオンの3冠王になった。しかも、メッシ、ネイマール、ルイス・スアレスという世界で最も攻撃力のあるトリオを揃えたバルサであった。この余勢を駆って、会長に再選されたバルトメウ氏はマーケティング担当のマネル・アローリョ副会長を連れて昨年10月中旬にカタールの首都ドーハを訪問して、交渉相手のハサン氏に<スポンサーとなるにはバルサは1億ユーロ(116億円)で評価されてよいチームになった>といったような内容を伝えたのである。  それを聞かされたハサン氏は、口頭ではあったが6000万ユーロで既に合意しているにも拘わらず、契約金の増額を仄めかすバルトメウ会長の姿勢に<自分自身のモラルが傷つけられたように感じて>、その瞬間からバルサとのスポンサー契約は一切しないという決心をしたのである。バルトメウ会長とアローリョ副会長が再度ドーハを訪れて、ハサン氏の誤解を解き説得を試みようとしたが、カタール側からは誰も彼らと会おうとしなかったという。(参照『El Confidencial』)
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大至急スポンサーが必要だったバルサ
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