朴槿恵大統領は、11月4日の「謝罪会見」で、韓国の大統領として初めて、検察の捜査を受け入れることを表明した。しかしその捜査方法については、まだ何も明らかにはなっていない。大方の予想は、文書での質問形式になるだろうとも言われている。今のままでは、限りなく黒に近いグレーのまま、「無罪」となる可能性も高い。
検察の捜査は、大統領を中心に、徐々にその範囲を狭めている。「門番三人衆」の残り二名の逮捕も秒読みと言われている。今回の「崔順実ゲート」事件に関わる新しい「登場人物」も日に日に増えていく。韓国の検察当局がどこまで事件を解明出来るのか。解明に関わる証拠をどれだけ集めることが出来るのか。いまだ崔順実氏の主な容疑は「職権濫用」であり「詐欺未遂」である。崔順実氏の「国政介入」が明らかになるのであれば、それは翻って朴大統領の「罪」になる。罰するのは司法ではなく、国民である。
<文/安達 夕>