それは、今回の「崔順実ゲート」事件との関りで逮捕した、青瓦台の「門番三人衆」の一人でもあり、大統領秘書官であったチョン・ホソン氏の携帯電話である。この携帯電話の中に、崔順実氏とチョン氏の会話が録音されていたのだ。そもそもこの秘書官のチョン氏は、今回の「崔順実ゲート」が露見したきっかけになった、崔順実氏が所有していたとされるタブレットPCを「手配」した人物でもある。
この携帯電話は、検察当局がチョン氏の家宅捜索を行った際に押収されたもので、脇の甘い話ではあるが、チョン氏の逮捕が「電撃」であったため、処分出来ずに保管されていたと考えられている。
崔順実氏とチョン氏の会話の内容については明らかにされてはいないが、少なくとも大統領就任後からごく最近までの期間の会話であったことは確認されており、すなわち、仮にその会話の内容が「国政に関わる指示」であったならば、崔順実氏の「国政介入」を裏付ける物証となり得る。