豊洲市場の開業延期で「都会の秘境駅」周辺は今……

 市場前駅に降り立ったのは我々のみ。ホームには誰もおらず、「秘境駅」の雰囲気を盛り上げてくれる。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=114506

市場前駅周辺の概略図(東京都資料と現地取材により筆者作成)

「工事たけなわの埋め立て地」というと殺風景な印象であるが、市場前駅からは海を挟んで沿岸部のタワーマンション、お台場、東京湾を行き交う船、そして東京タワーなど、東京湾岸を代表する美しい風景を眺めることができる。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=114507

市場前駅ホーム。我々以外の客はいなかった

 そして、駅の北西には、晴海方面に向かう環状二号線・豊洲大橋が見える。この橋は2008年に大部分が完成したものの、いまだに開通していない。

駅ホームから豊洲市場6街区(右)・7街区(左)を望む。 7街区壁面の「豊洲市場」の文字はカバーで覆われた状態。右正面にはレインボーブリッジが

 環状二号線は東京オリンピックの際に重要な輸送路となる予定で、この橋を抜けると晴海・月島を経由して築地へと至るのだが、環状二号線は築地市場を解体しないと都心まで抜けることができず、築地市場の移転延期はオリンピック輸送にも大きく関わってくることになる。なお、環状二号線の一部区間にあたる豊洲大橋から晴海までは2016年度末までに開通する予定だ。
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無人の駅構内、そして駅周辺
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