ラオスで影響力を拡大する中国系企業 国営の携帯電話事業者を買収

ラオスやカンボジアが言及を避けた理由

 ラオスやカンボジアは中国から大規模な投資を受けており、南シナ海問題の言及を避けた背景には多額の支援を期待できる中国への配慮がある。ラオスには多くの中国系企業や中国人が進出しており、ビエンチャンを訪問すると街中には中国語が目立ち、中国は存在感を強めていることが実感できる。  中国の存在感は携帯電話業界にも浸透しており、携帯電話小売に関してはラオス資本の小売チェーンもあるが、中国人が経営する個人商店や、中国系企業が建設した市場も確認できた。  ラオスには多くの中国人移民が流入しており、中国人移民が経営する個人商店は少なくない。中国人が携帯電話の販売を手掛ける個人商店では、英語で話しても中国語で突き通されることがしばしばあったが、金額は電卓で示して、SIMカードのプランなどはパンフレットを見せてくれるため、中国語でなくとも最低限の意思疎通はできた。  また、ワットタイ国際空港の近くにあるショッピングモールの三江国際商貿城は中国資本の企業が建設した。その一角には三江通訊市場が占めており、携帯電話を販売する個人商店などが集合している。中国資本の企業が建設しただけに中国語がいたるところに見られ、中国の地方都市にいるのではないかと錯覚しそうになるほどだった。ラオスでは様々な分野に中国系企業や中国人が入り込んでいるが、携帯電話小売の世界も例外ではないのだ。
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ラオスの携帯電話業界に激震
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