「中国人は本を読まない」のか? 中国の出版事情とは

読書習慣復活の前にスマホが台頭

中国最大の書店グループ国営新華書店

 中国瀋陽生まれで現在は日本へ帰化している40代の女性経営者は、「現代中国語は漢字を簡略化したことは日本でも知られていますが、実は、共通語として広く普及させるために文法や発音も簡単にしています。中国語は、少ない語数で意味を理解できる漢字の性質もあり速読にも適しており、読書向きの言語だと言えます。しかし、毛沢東時代に行われた大躍進や文化大革命などの大きな混乱の影響で本を読むという習慣、価値が失われてしまったんです。その後、改革開放となり出版統制も緩み本を読む習慣が再定着すると思われたのですが、その前にそれまで一般大衆には縁がなかったテレビやインターネット、スマートフォンなどが次々に登場して子どもだけでなく大人もそれらに流れていき今に至ります」  中国が日本と同規模の出版市場であればベストセラーは単純計算で2000万部を超えるわけだが元々の読書土壌が育っていないので、中国の出版市場が紙媒体から電子媒体へ移行していくのかも現時点では不透明だ。  では、中国の出版市場は小さいのかというとさすが約14億人の世界一の人口を抱える国である。日本の約3倍ほどの市場があると推計され、しかもわずかであるが増加傾向を見せている。
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稲盛和夫氏の著書は中国で180万部!
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