イーロン・マスクの「火星移住計画」の全貌が明らかに。2020年代には1人2000万円で火星に!?

2020年代、1人あたり2000万円で火星へ

 太陽系第4の惑星である火星。この赤い星に向けて、これまで数多くの探査機が打ち上げられ、現在も7機の探査機が活動を続けている。一方、人が直接赴く探査、すなわち有人火星飛行は、ずっと構想のみにとどまり続け、1972年に「アポロ17」が月を後にして以来、人類は他の星を踏みしめることすらなかった。  では、有人火星飛行は不可能なのかといえば、そうではない。今ある技術を組み合わせれば行けないこともなく、現に米国航空宇宙局(NASA)では2030年代の実現を目指した有人火星飛行計画を進めている。しかし、それは映画『オデッセイ』のように厳しい訓練を受けた宇宙飛行士が数人、つまり人類の中のごく一部しか行けないもので、火星旅行とは程遠い。必要なコストも一人あたり100億ドルにもなる予定で、数回の探査ならまだしも、誰もが火星に行ける時代の訪れは不可能と言ってしまったほうが良いほどの難しさである。 ⇒【画像】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=112021

目前に迫った火星を見つめる移住者のイメージ Image Credit: SpaceX

 だが、ロケットの仕組みや火星までの飛行方法などを根本から見直し、原理・原則にしたがった最適な方法を取れば、一人あたりのコストは2000万ドルにまで下げられる――。マスク氏はさまざまな根拠を挙げて、そうぶち上げた。そして有人火星船の運用を2022年か24年ごろから始め、40年から100年をかけて100万人を送り込み、火星に自立した文明を築くのだ、と続けた。
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構想も宇宙船も巨大!
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