「変な日本語提灯」で話題になったタイの居酒屋、仕掛け人の日本人を直撃!

 今後も「おもろい」を見つけて出店を続ける意欲があるという清水氏。 「催事も狙っている。ローカルに、あそこで食べたな、と思ってもらえるように。いい話ももらえるようになっていて、乾季だけに商業施設の前などで行われるビアガーデンを任せてもらえそうだ。全部屋台にして楽しませようと考えている。フィリピン進出も考えているけど、結構恐いところだと感じた。タイくらい目立ったら殺されてしまうのではないか。それくらい命がけになりそうなので、コシ据えてやらないとしんどいかな。ただ、ビジネスとしてはパイが小さい。たぶんやらないと思う」  このあたり、彼なりの嗅覚がそう感じさせているのだろう。

次なる狙いは「日本」

 そして、一度は清算した大阪でも再び出店することを考えている。 「タイ人スタッフを送り込んで、しゃかりき432゛式のタイ料理店にする。料理だけでなく、タイ好きならばよくわかる、タイならではのあるあるネタをエンターテインメント的に仕掛けていく」などアイデアは尽きない。清水氏の挑戦はまだまだタイ絡みで続いていくことになりそうだ。

2016年9月現時点で最も新しいバンナー店は郊外にあり、タイ人客が多い

<取材・文・撮影/高田胤臣(Twitter ID:@NaturalNENEAM)、取材協力/しゃかりき432しゃかりき432”バンコク
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
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