こうした背景を受けて、米国版の「CUP NOODLES」はよく売れる3フレーバーについては20%の減塩、全フレーバーでも約15%減塩するという。また、人工のMSG(いわゆるうま味調味料)を除外し、しゅうゆ、トマト、赤唐辛子のような自然由来のグルタミン酸を少量入れるとしている。
また、人工香料も除外して、ターメリック、パプリカ、ライムなど自然由来の成分を加えるという。
レシピ大幅変更後の消費者の反応について、アメリカ日清は、After a series of blind taste tests with people who frequently consume the product, results revealed that consumers liked the new version of Cup Noodles just as much as the current.”(カップ麺を頻繁に消費する人々を対象とする一連のブラインドテストの後、テスト結果は、消費者が現行のものと同様に、新しいバージョンのカップヌードルを好むことを示した)としている。
米国では、消費者の健康志向に対応した商品は売上を伸ばす傾向にあるが、「CUP NOODLES」のレシピ変更は業績向上に寄与するだろうか?
<文/丹羽唯一朗>