アラム氏は、北朝鮮の普通の人たちに興味があり、一般の北朝鮮人の生活を記録して発信したいと考えているが、なんせ相手は北朝鮮なので思った通り行かず苦労も絶えないという。
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操縦士の満面の笑顔が印象的な元中国の軍用ヘリと思われるヘリコプター
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機械がぎっしり並ぶ旧ソ連イリュージョンの操縦席
例えば、航空機や鉄道は世界中に愛好家が存在するのでしっかりと発信すれば魅力あるコンテンツであるのだが、そうしたことを北朝鮮自身が認識していなかったという。そのため、アラム氏から北朝鮮側へ提案して、撮影許可をもらいグーグルマップなどへ掲載させたものも多いのだ。昨年の夏から始まった平壌上空をヘリコプターで見学する観光オプションはアラム氏の発案から実現したものだ。このようなアラム氏から北当局へ積極的な提言もしている。
ハローキティやリラックマなど日本のキャラクターは北朝鮮でも人気
「北朝鮮の人たちは日本製品が大好きで高く評価しています。外国人が入店できない電気店にはメイドインジャパンのテレビや冷蔵庫が売られています。たとえば、ニコンの一眼レフカメラの多くがタイ工場での製造となっていますが、彼らは日本ブランドでも日本で作られたものを好んでいるので私のニコンのカメラへの評価は渋かったです(笑)。日本は韓国よりも北朝鮮へ大きな影響を与えることができる潜在的な力があります。日本自身がその力に気づいていないのです」