おいしいビールをどう飲むか? どうあるべきか?顧客が満足していて、おいしければ、臭わなければいいわけだが、業界としてしっかりとした表示方法や店舗管理のガイドラインを設定すべきと筆者は考える。
個人的には思い切って、「ビール飲み放題」の概念には発泡酒も含めてしまえば良いと思っている。どうしても美味しい生ビールが飲みたいと思うのであれば、飲み放題を求めるのは無理がある発想なのだ。
ちなみに、私は、ジョッキでビールを飲むことを基本的にしない。なぜならば瓶ビールは、発泡酒ではないからだ。業界関係者も「ビールの一番おいしい飲み方は瓶である」と断言する方もいるほどだ。料亭に行って、ジョッキが出てくる店は雰囲気的にもほとんどない。私の参加しているアユ釣り全国大会等で出てくる飲み放題はほとんど、瓶で提供している。瓶ならば味も良い上に100%、発泡酒であることはありえないからだ。
生ビール問題には業界の自浄作用と、適正なおいしさをどう提供するか?という課題に真剣に取り組むことが問われていると言えるだろう。
<文/平野和之 写真/
足成 >
【平野和之】
経済評論家。法政大学卒。上場企業に勤務ののち、各メディアでの執筆、出演、講演、投資コンサルティングなどを行っている。
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