ベトナム対中関係悪化の裏で存在感を増す台湾と日本

わりと「似た者同士」な中越関係

事件が起きたとされるタンソンニャット国際空港の入国審査場

 そもそも、ベトナムはインターネットの規制が強く、特に政府やベトナム共産党への批判を厳しく監視している。例え外国人の書き込みであっても厳罰に処される。実は2013年までベトナムでは「フェイスブック」は事実上規制されており、「LINE」もプロバイダーによっては規制されていた。しかし、現時点では規制緩和されて利用できるようになるなど、近年、インターネットの自由度は格段に増しているが、それでも政府批判等は特別な注意が必要だと在留邦人は警告する。  そんなインターネット監視が強いベトナムだが中国が関係する内容は黙認されているようだ。本来、デモ活動が禁止れているベトナムで南シナ海での緊張が高まった2014年5月に各地で反中デモが発生したときも事実上黙認されたことは記憶に新しいかもしれない。  このあたりは中国での反日デモに対する扱いと類似している。中国における日本とベトナムにおける中国の位置づけが同じだといえ、ともにデモを政府への不満や批判のガス抜きに利用している。その意味では越中両国は似た者同士だ。  そして、ベトナムで高まる反中ムードに対してチャンスだと考えている国がある。それは、台湾だ。
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中越関係悪化をチャンスとみる台湾
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中国バブル崩壊

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