“NO BUSINESS, NO MUSIC.”――タワーレコードは生き残れるのか

平野健児

“NO MUSIC, NO LIFE.”と“NO BUSINESS, NO MUSIC.”の最適解はあるか?

 インターネットの普及により、単純に提供手段が店舗でのCD販売からダウンロード、ストリーミング配信へと変化したことに加え、Youtubeのようなサービスの登場や個人の嗜好性の変化により、転換期を迎えている昨今の音楽産業、今回取り上げたタワーレコードにしても、その豊富な品揃えとリーズナブルな価格帯により音楽の普及に大きく貢献したわけですが、その裏で少なくない個人経営のレコード店が消えていき、そうして獲得したパイも米国ではウォルマートやベスト・バイに思わぬ形で奪われ、最近ではそのウォルマートやベスト・バイもまた、Amazonに食われています。  その流れを見ていると、きっと音楽というものは踊りや絵画同様、人間の原初的活動といった意味では、まさしく“NO MUSIC, NO LIFE.”と表現されるだけの魅力を持ちうる一方で、現代において膨大な人間に多様に進化した音楽を流通させるには、“NO BUSINESS, NO MUSIC.”である商業面もやはり否定しきれず、今後本質的にそこのバランスを取れるようなサービスやプレイヤーが登場するのか、はたまたタワーレコードのような既存のプレイヤーが時代とともに進化を遂げるのか、注目ですね。 決算数字の留意事項 基本的に、当期純利益はその期の最終的な損益を、利益剰余金はその期までの累積黒字額or赤字額を示しています。ただし、当期純利益だけでは広告や設備等への投資状況や突発的な損益発生等の個別状況までは把握できないことがあります。また、利益剰余金に関しても、資本金に組み入れることも可能なので、それが少ないorマイナス=良くない状況、とはならないケースもありますので、企業の経営状況の判断基準の一つとしてご利用下さい。 【平野健児(ひらのけんじ)】 1980年京都生まれ、神戸大学文学部日本史科卒。新卒でWeb広告営業を経験後、Webを中心とした新規事業の立ち上げ請負業務で独立。WebサイトM&Aの『SiteStock』や無料家計簿アプリ『ReceReco』他、多数の新規事業の立ち上げ、運営に携わる。現在は株式会社Plainworksを創業、全国の企業情報(全上場企業3600社、非上場企業25000社以上の業績情報含む)を無料&会員登録不要で提供する、ビジネスマンや就活生向けのカジュアルな企業情報ダッシュボードアプリ『NOKIZAL(ノキザル)』を立ち上げ、運営中。 <写真/MiNe
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