欧州で激化するテロ攻撃、次の標的は「スペイン」説が浮上

ISの広報に「スペイン語」が加わった

 更に、ISによるテロ攻撃が準備されつつあると推察されている理由に、ISのインターネットによる広報で〈「我々の領土で見つかる無実のスペイン人は誰であれ殺害する」〉とスペイン語で語っていることである。これまではドイツ語、フランス語、ロシア語、英語による広報であったのが、それにスペイン語も加えれられたことはスペインも攻撃の対象に選んだという意味に受け取られている。  またスペイン語による広報が意味するものはスペイン国内にいるイスラム国に親近感をもっている者をテロ活動に誘う意味と、スペイン語圏のラテンアメリカへの侵入も狙っているということである。(参照「El Espanol」)

欧州第二位のテロ容疑拘束者数

 しかし、スペインはドイツよりもテロ組織に対する取組みと情報力においては遥かに優秀だと言われている。  というのも、バスク独立を訴えて長年存在したテロ組織「ETA」との戦いや、そして2003年の電車の同時テロ攻撃の経験から、スペインには国家警察(Policia Nacional)、治安機動隊(Gurdia Civil)そして中央情報局(CNI)はテロ組織との戦いには充分な経験を積み豊富な情報を持っている組織があるからだ。  そうした組織の働きが功を奏しているのか、欧州刑事警察機構(ユーロポール)によると、2015年にテロ活動に関係している容疑で拘束された者の数では〈スペインは2番目で187人、フランスが一番多く424人〉それに、〈英国の134人、ドイツの40人〉が続くという。
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攻撃の意志を持っていたテロ容疑拘束者は3割強
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