エンジニア出身で「波のない街、神戸」に人工波サーフィン施設をゼロから作り上げた男

スノーボード施設での成功からの全投入

 サーフィン業界から「思っていたのと逆に応援してもらえた」というのは、もちろん「ド素人から始めたスノーボード練習施設」の成功にある。 「何しろ『雪のない季節に人工芝を滑ってジャンプ練習』なんて考えがまったくなかったですから。2002年に思いついて、一年で開業したけど、その後だんだんプロライダーやメダリスト、海外のナショナルチームなんかも練習に来てくれるようになって、いまはフランチャイズ展開は国内5箇所で韓国に一箇所、現在は札幌に建設中です。また、暖簾分けしたところも入れると11箇所まで定着してきました。これで実績があったから、サーフィン業界の人もド素人の僕を受け入れてくれたんじゃないかと思います」

REYESと同じ敷地内にある神戸KINGS。スノーボードのジャンプ練習に毎日人が訪れる

 昨年神戸の本拠地が集中豪雨による崩落に見舞われ、閉鎖を余儀なくされたとはいえ、すでに「KINGS」事業は順調だった。敢えて、未経験で、さらにまだ日本ではバブル期に作られたものの撤退したところばかりのウェイブプールに参入したのはなぜなのだろうか? 「思いついちゃったから仕方ないって感じです(笑)。ピンと来た時には、予算のことなんて考えていなかったですね。いま? 現状で2億5000万円かかっています。仲間が手伝ってくれたけど、基本的にはスタッフ3人でやっています。設計も土地造成も全部自前なんで、2億5000万円は資材費分ですね。スノーボードが好きでうちに入社したスタッフにも全員溶接から重機操縦まで教えこみましたよ。スノーボードのほうだけでやっていれば、フランチャイズもあるんで正直のんびり暮らせていたんですが、すっからかんになりました」
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ようやく開業。しかし課題も
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