エンジニア出身で「波のない街、神戸」に人工波サーフィン施設をゼロから作り上げた男

サーフィンもスノボも未経験だった

REYES・神戸KINGS代表の押部宣広氏

「サーフィン、やったことないんですよ」  開口一番、押部氏は笑いながらそう言った。 「でも、スノーボードのジャンプ練習用施設を作ったときもそうでした。もともと僕はスキーやっていましたから。スキーと言っても、サンデースキーヤーですよ」  押部氏はもともと実家が鉄工所。さらに機械設計事務所に勤務していたエンジニアでもあった、その経験が活かされているという。 「プラント設備やコンベアなどの機械を、依頼を受けて設計から溶接、据え付けまでするような仕事をやっていたので、そのときから自分で何かを考えて作ることは慣れていたってのはあります。でもこういう業界に入ってきて思うのは、スノーボーダーやインストラクターの経験がある人とか、全日本チャンピオンだとかスポーツのキャリアがある人が作ろうとしても、設備や機械のことは無知じゃないですか。どうしてもよくわからない設計会社とかに頼んじゃって、設計費用から建設費用まで嵩んじゃう。僕の場合は、設計から据え付けまで自前ですし、重機も扱えるんでここの土地も全部自分たちで造成しています」  もちろん、「未経験者」であるがゆえに、批判は少なくなかったという。 「批判、というか誰も相手してくれませんでしたね(笑)。KINGS(スノーボード練習施設)を作った時は。でも人工波施設のときは、むしろ応援してもらっています。スノーボードのとき以上に叩かれると思っていたんですけどね(笑)」
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スノーボード施設での成功からの全投入
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