エンジニア出身で「波のない街、神戸」に人工波サーフィン施設をゼロから作り上げた男

神戸REYESのウェイブプール全景

 2020年の東京オリンピック・パラリンピックで追加種目に検討され、注目を集めているサーフィン競技。
 しかし、問題はサーフィンを可能にする「波」は自然の産物であること。もちろん、そうした自然の産物であるがゆえに、いい波をものにする「選波眼」や駆け引きが競技としてのサーフィンの面白さにもなっている。しかし、問題なのは肝心の波がまったくない時期も日本の、特にオリンピック開催時期になるであろう季節には少なくないことだ。

 そのため、注目されているのが「人工波発生装置」を擁するウェイブプールである。

 現在はドバイの『Wadi Adventure』やイギリスの『サーフスノードニア』などが商業的に運営されているウェイブプールとして有名だが、ここに名乗りを挙げた一人の日本人がいる。

 かつて、「雪のない時期にスノーボードのジャンプ練習ができる施設」という、誰も考えていなかったものを作り、いまや海外にもコピーされるほど知られる存在になった「神戸KINGS」の設立者である押部宣広氏だ。

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サーフィンもスノボも未経験だった
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