マクドナルド、「ポケモンGO」で株価急騰に沸くも深刻化する経営の実態
2016.07.29
    
         なぜマクドナルドの自己資本比率は高いのか?
 ゼンショーはライバルの吉野家や松屋に勝つため、とにかく店舗数を拡大する路線をとった。しかし、同社は全店舗が直営店なため、出店コストが非常にかさんだ。それを銀行借入によって賄っていたために、自己資本比率は非常に低い水準になっていたのだ。ワタミもほとんどの店舗が直営店のため、同様に自己資本比率が低い。
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=103481
 一方、マクドナルドは3分の2以上の店舗がフランチャイズだ。フランチャイズの場合は加盟料しか収入にならないから、1店舗あたりの売上高は低い。その代わり、出店に際して負うリスクは低く、費用もかさまない。だからマクドナルドはほとんど銀行借入を行う必要がなく、苦境にあっても無借金経営を続けてこられたのだ。株式市場においてはその安定性の高さが評価されてきたのである。
 しかし、’15年度からは事情が違ってくる。グラフにある通り、同社の自己資本比率は80%から60%にまで急激に低下している。
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=103482
 一方、マクドナルドは3分の2以上の店舗がフランチャイズだ。フランチャイズの場合は加盟料しか収入にならないから、1店舗あたりの売上高は低い。その代わり、出店に際して負うリスクは低く、費用もかさまない。だからマクドナルドはほとんど銀行借入を行う必要がなく、苦境にあっても無借金経営を続けてこられたのだ。株式市場においてはその安定性の高さが評価されてきたのである。
 しかし、’15年度からは事情が違ってくる。グラフにある通り、同社の自己資本比率は80%から60%にまで急激に低下している。
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 同社の貸借対照表を読み解けば、如実な変化を目の当たりにする。これまでほぼ0に等しかった借入金が短期・長期ともに激増しているのだ。主にみずほ銀行から’15年度に一時的に借入れただけではなく、’16年度の第1四半期も長期借入金は膨らみ、借入金の合計は300億円を超えた。これと対照的に激減しているのが、保有する現預金である。
⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=103483
 同社の貸借対照表を読み解けば、如実な変化を目の当たりにする。これまでほぼ0に等しかった借入金が短期・長期ともに激増しているのだ。主にみずほ銀行から’15年度に一時的に借入れただけではなく、’16年度の第1四半期も長期借入金は膨らみ、借入金の合計は300億円を超えた。これと対照的に激減しているのが、保有する現預金である。
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 業績悪化に伴い、減り続けた現預金は’12年度の約500億円と比べて、3分の1以下の水準である155億円程度にまで落ち込んでいる。この1年あまりで、保有する現金と借入金は一気に逆転してしまったのだ。
 業績悪化に伴い、減り続けた現預金は’12年度の約500億円と比べて、3分の1以下の水準である155億円程度にまで落ち込んでいる。この1年あまりで、保有する現金と借入金は一気に逆転してしまったのだ。
    
    
 一方、マクドナルドは3分の2以上の店舗がフランチャイズだ。フランチャイズの場合は加盟料しか収入にならないから、1店舗あたりの売上高は低い。その代わり、出店に際して負うリスクは低く、費用もかさまない。だからマクドナルドはほとんど銀行借入を行う必要がなく、苦境にあっても無借金経営を続けてこられたのだ。株式市場においてはその安定性の高さが評価されてきたのである。
 一方、マクドナルドは3分の2以上の店舗がフランチャイズだ。フランチャイズの場合は加盟料しか収入にならないから、1店舗あたりの売上高は低い。その代わり、出店に際して負うリスクは低く、費用もかさまない。だからマクドナルドはほとんど銀行借入を行う必要がなく、苦境にあっても無借金経営を続けてこられたのだ。株式市場においてはその安定性の高さが評価されてきたのである。
昨年から自己資本比率が急降下
 同社の貸借対照表を読み解けば、如実な変化を目の当たりにする。これまでほぼ0に等しかった借入金が短期・長期ともに激増しているのだ。主にみずほ銀行から’15年度に一時的に借入れただけではなく、’16年度の第1四半期も長期借入金は膨らみ、借入金の合計は300億円を超えた。これと対照的に激減しているのが、保有する現預金である。
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 同社の貸借対照表を読み解けば、如実な変化を目の当たりにする。これまでほぼ0に等しかった借入金が短期・長期ともに激増しているのだ。主にみずほ銀行から’15年度に一時的に借入れただけではなく、’16年度の第1四半期も長期借入金は膨らみ、借入金の合計は300億円を超えた。これと対照的に激減しているのが、保有する現預金である。
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 業績悪化に伴い、減り続けた現預金は’12年度の約500億円と比べて、3分の1以下の水準である155億円程度にまで落ち込んでいる。この1年あまりで、保有する現金と借入金は一気に逆転してしまったのだ。
 業績悪化に伴い、減り続けた現預金は’12年度の約500億円と比べて、3分の1以下の水準である155億円程度にまで落ち込んでいる。この1年あまりで、保有する現金と借入金は一気に逆転してしまったのだ。
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        この連載の前回記事
    
        
    
        2016.07.25    
    
    
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