そんなソフトバンクを筆者は「総合商社」であると定義したい。同社が創業時はソフトウェアの卸売をやっていたように、日本の総合商社もかつては卸売りを中心としていたが、現在は事業投資・事業経営で稼いでいることはよく知られている。
ソフトバンクを三菱商事、住友商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅といった国内5大商社を比較することで、それぞれの実力を計ってみよう。
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ソフトバンクと五大商社の売上高(百万円)
まず、売上高や時価総額という指標で比較すると、ソフトバンクが圧勝していることがわかる。
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ソフトバンクと五大商社の時価総額
とりわけソフトバンクは成長スピードが早く、市場から期待されていることも相まって、売上高においては三菱商事や住友商事より20~30%高いだけだが、時価総額では2位の三菱商事にダブルスコアもの大差をつけている。
それでいて従業員数は伊藤忠の半分程度で、それ以外の他社と同程度のため、社員一人当たりの売上高もソフトバンクが最も高い。
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ソフトバンクと五大商社の「一人あたり売上高」(百万円)
「商社は人が最大の資産」と言われ、売上に比べて社員数が少ないため、社員一人一人がしっかり稼いでくることが求められる。その面でもソフトバンクが商社として「最強」であるといえよう。ただ、資産と負債(BS)に目を向けると違った事情も見えてくる。