ソフトバンク、史上最高3.3兆円で“英国の至宝”を買収した日本最大の「総合商社」

ソフトバンクの有価証券報告書を読み解く

 さて、ソフトバンク本体の保有資産はどうなっているのか。 ⇒【資料】はコチラ https://hbol.jp/?attachment_id=103032

ソフトバンク(単体)の資産の内訳(兆円)

 資産の大半を占めるのは現金などの「流動資産」や土地に代表される「有形固定資産」、商標権などの無形固定資産ではなく「投資その他の資産」だ。さらに、その内訳には「関係会社株式」が4.1兆円もある。  ソフトバンクは大量の事業に投資して会社を作り、経営を担うことこそ本業にしている企業である。昨年リリースされた「Pepper」を皮切りにしたロボット事業や、人工知能の技術と絡めた自動運転の事業のように自分で子会社を作ってやる場合もある。  一方で、アリババやガンホー、スーパーセルなどの外部の企業にも積極的に出資し、その後これらの株式売却で計3兆円を手にしたことも話題になった。今回のARM社大型買収もこれらが元手となっている。  孫社長のビジョンは「情報革命で人々を幸せに」である。だが、よく考えてみれば「情報革命」の定義はとてつもなく広い。PCやスマホなどのハード、その部品、通信、ソフトウェア、コンテンツ、全く新しい技術。なんでも情報革命に関わっている。  本体での経営・子会社の設立や出資、買収というあらやる手段を通じて、それらを全部やろうというのがソフトバンクである。
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ソフトバンクは「総合商社」か?
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