大連に開通した地下鉄。綺麗なのに利用客が少ない理由は「自国技術への不信」!?

 交通状況が年々悪化する中国大連で待望の地下鉄が5月22日から試営業を開始してから1か月が経過した。日本だと地下鉄開通と聞いてもそれほど驚きも新鮮味もないが、中国は、毎年のように、各地で地下鉄が開業しており、遼寧省では瀋陽に次ぐ2番目の開通となる。中国では、都市の規模や人口によって地下鉄建設が認可されるため、どこにでも地下鉄を作れるわけではない。いわば、中国の地下鉄は選ばれた大都市の証とも言える存在なのだ。

 大連地鉄(大連地下鉄)は、2010年3月から建設が始まり、幾度も開通延期を繰り返しながらようやく開通へこぎつけたので、さぞかし、賑わっているかと思えば、地上を走るバスがすし詰め状態の通勤時間でも、立っている人がちらほら見かける程度と蟻の這い出る隙もないバスと比べるとガラガラと言える状態が続いている。それはなぜかをお伝えしたい。

「1年くらい事故がなかったら乗る」という地元民


 大連地下鉄は、1号線、2号線で総距離67.6kmのうち、大連空港と2大繁華街、大連港近くで5月にアニメとコスプレイベント「2015ChinaJoy Cosplay」が開催された国際会議センターを結ぶ2号線を先行して開通させた。

 明るくきれいな設備は、以前の大連を知っている人には信じられないかもしれない。

 自動券売機は、タッチパネル式、全ホームにホームドアが設置されている。券売機前には、空港のようなセキュリティチェックがあり、すべての荷物はスキャンを通し、液体物は車内には持ち込めない。開通直後は、荷物を通す検査機械が稼働しておらず、警備員が全員の荷物を開け、さらに身体検査をしていたが、1か月してようやく機械が動き出した。また、乗車マナー向上に取り組んでいるためかホームでは、車内でゴミを捨てない。飛び込み乗車をしないなどのマナーについての映像が繰り返し流されている。

 自動改札は、左右から扇型の赤いバーが飛び出すタイプで、バンコクの地下鉄やシンガポールの改札と似た印象を受ける(バンコク同様に開閉時間が短い)。

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