「純金積み立て」がビギナー向きな理由とは?【金投資のツボ】
2016.07.13
金に投資するには現物以外にも、さまざまな方法がある。純金積み立て、金先物、金ETF、産金株……など、商品ごとの特徴と、メリット&デメリットを一挙公開する
【純金積み立て】
ビギナー向けに打ってつけなのが、純金積み立てだ。毎月決まった額で金を少しずつ購入し、購入時期が自動的に分散され、金の価格が高いときには少量、逆に安いときには多く積み立てるので、平均購入単価を安く抑えられる(ドルコスト平均法)。
月々1000円からと、少額資金で手軽に始められるのも初心者には嬉しいだろう。田中貴金属など3大地金商や、住友金属鉱山などの産金業者、銀行などでも申し込めるが、ネット証券でも扱っているので証券口座を持っていれば簡単に積み立てを始められる。
「金投資の初心者向けという前提ですが、わからないものにいきなり手を出してはいけない。だから、金に投資するにも一気にまとめ買いするのではなく、少量ずつの積み立てをお薦めします。半年、1年と積み立てていれば、初心者でも自ずと金相場を学ぶことになる」(スイス銀行金ディーラーで経済アナリストの豊島逸夫氏)
純金積み立てへの投資を決めたら、後は銀行口座や証券口座から代金が毎月引き落とされるので、“ほったらかし投資”がOKなのも、ビギナーに優しい点だ。
また、『今、金が安いからもっと買いたい!』というときには、電話1本で買い増しできる当日スポット購入ができる業者もある。
難点としては、積み立てた金の現物は、まとまった量でなければ受け取れず、その際には手数料がかかるところか。せっかくの実物資産だけに、実際に手に取りたいのが人情だが……。
【豊島逸夫氏】
マーケットアナリスト。スイス銀行の貴金属ディーラー、ワールド・ゴールド・カウンシル日本代表など、豊富な経験を持つ「金の第一人者」
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