千葉の鶏白湯ラーメンチェーンが、タイでも現地並の低価格でラーメンを提供する理由

成功した日本人実業家も太鼓判

「日本人向け歓楽街のタニヤで場所がみつからなかったため、元々2店舗目として候補にしていた地方都市のシーラチャーを先に開いたのです。いずれバンコクにも出店します」と語る後藤氏。  後藤氏の店舗ではドリンクを直営店と少し変えてエスプレッソや生ビールを出すなど独自色も出している。 「まずは平均1日100杯達成することを目標にしています。そして、すぐに2号店の準備も始めたいところです」   タイで既に成功している後藤氏だが、今回のFC契約も確実に儲けを得られると確信している。そのため、共同出資者とふたりで最初から少なくとも2店舗の展開は考えていたのだという。

「鶏そばスペシャル」は約435円。価格破壊な料金設定でオープン当初に話題を呼んだ

 好景気が続いてきたタイは海外からたくさんの飲食店が参入しており、飲食に関してはバラエティーに富んでいるし、本場の味を楽しむことができる。  ただ、その代わり料金は高めで、それこそ東京以上に高い店ばかりになってしまった。しかも、昨今では、そんなタイも不況になるのではないかという声も出始めている。  今後、タイの飲食ビジネスにおいては、「七星」のような本格的な味でありながら、タイ人中間層がいつでも行けるような料金設定というのが、現地への定着を促進させ、ひいては成功に繋がる鍵となってくるかもしれない。 <取材・文・撮影/高田胤臣(Twitter ID:@NaturalNENEAM) 取材協力/七星、後藤俊行(ウッドボール) >
(Twitter ID:@NatureNENEAM) たかだたねおみ●タイ在住のライター。最新刊に『亜細亜熱帯怪談』(高田胤臣著・丸山ゴンザレス監修・晶文社)がある。他に『バンコクアソビ』(イースト・プレス)など
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