日本旅行ブームに湧くタイ。もっとも人気なスポットは「上野」の何故?

アメ横は国際色富んだ街だ

 タイ人の日本旅行ブームが止まらない。  2012年にタイ国際航空が札幌直行便を就航させ、直後の札幌の雪祭りに訪れるタイ人が激増したことでブームが始まった。それを受けて日本政府は2013年7月から、タイ人の15日を超えない滞在に対して短期査証(観光ビザなど)の免除を決定。2016年4月は単月の外国人訪日者総数が208万人超と過去最高、2か月連続で200万人を突破し、タイ人も2016年1~5月期だけでも前年比15%増となっている。  ブーム当初は団体旅行で来るタイ人が多かった。日本の北から南の主要都市を5日間で巡るなどハードスケジュールのツアーが目立ち、徐々に1~2都市のゆったりしたスケジュールへと人気が変遷。今はリピーターの個人旅行が増加している。  1990年代後半に日本人が個人でタイに行き始めたころに今のタイ人日本旅行ブームが似ていて、かつての日本人のようにタイ人旅行者たちはコストパフォーマンスに優れた宿を必死に探している。日本ではサッカーの日韓ワールドカップのころに南千住近辺の日雇い労働者の街が外国人向けのゲストハウス街になった。さらにそのエリアが拡大しているのか、南千住から南に下った浅草周辺もゲストハウスが増え、タイ人の姿も見受けられるようになった。  そんな日本旅行を個人で楽しみたいタイ人の中には安い宿に泊まりたいが共有スペースが多いゲストハウスは嫌だという人もいる。そういった人は今、上野に足が向かっている。成田や羽田からのアクセスもよく、アメ横もそばという好立地にタイ人が注目しているようだ。
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上野でも特にタイ人に人気の宿とは?
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