その証拠に、2004年にアメリカの陸軍研究所が行った実験では、50人の男女にモダフィニルとカフェインの効果をくらべたところ、どちらも同じだけ集中力や作業パフォーマンスを高めてくれたとか(1)。わざわざ向精神薬に頼らずとも、コーヒーを飲めば十分に頭は良くなるわけです。
が、当然カフェインにも弱点はあります。眠気覚ましにコーヒーを飲み過ぎてソワソワした気分になってしまい、逆に仕事が手につかなくなった経験は誰にでもあるでしょう。適切な用量とタイミングを知らないと、カフェインは毒にも薬にもなりえます
というわけで、まずはカフェインのポテンシャルを引き出すための最適量をみてみましょう。
2006年にシカゴ大学が102人を対象に行った実験では、以下のような結果が出ました(2)。
・50mgのカフェインだと脳の働きに変化は出ない
・150mgのカフェインを飲むと疲労感がやわらぎ注意力が有意に上がった
・450mgのカフェインを飲むと逆に不安感が強くなり、短期記憶が低下した
つまり、カフェインのメリットをには缶コーヒーを1本だけ飲めば十分。それ以上はデメリットのほうが大きくなってしまう可能性が大です。ご注意を。