なんでもサラリとこなす有能な人材が陥りがちな「罠」とは?

抜擢されやすい「タイプ3・達成者タイプ」とは?

 この「タイプ3・達成者タイプ」というのは、ひとことで言うと「企業が欲しがるタイプ」だと言えます。  研修先の企業にも、エニアグラムに造詣が深い人事担当の方がいらっしゃいますが、「達成者タイプの社員が欲しい」とよく口にしてらっしゃるように、会社組織の中でこの達成者タイプは尋常ではない有能ぶりを発揮する傾向にあります。  では、この「タイプ3・達成者タイプ」、いったいどんな特徴があるのでしょう? 「タイプ3・達成者タイプ」は、得てして次のような特徴を持っています。 ・経過より結果を重視する。 ・野心家であり社会的成功者への憧れが強い。 ・努力家ではあるものの、努力を人に見せず「さらっとやってのける有能な自分」を演出する。 ・初対面では社交的で人当たりがよい。 ・成功のためならば、時として人を駒のように扱う。 ・ハイソサイエティーな自分に憧れるため、自慢話が多い。 ・競争心が強いため休むことが苦手でワーカーホリックになりやすい。  達成者タイプは、仕事での成果を重視するため外資系金融や広告代理店など就職が難関とされる企業で活躍できるタイプで、社会性にも長けています。また、上司からなにかタスクをお願いされたら、上司の予想の範疇を超える圧倒的な有能ぶりを発揮して期待に応えようと務めるという特徴もあります。まさに「スーパービジネスマン」ですね。  相談を受けた知人女性も「“締め切りは来週中”とお願いされたタスクがあれば今週の日曜日までにクオリティの高いものを仕上げて提出する」というほどでした。  では、そんな完璧主義者の彼女を筆頭に、「タイプ3・達成者タイプ」が陥りがちな悩みとはいったい何なのでしょうか?
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抜群に優秀な「達成者」が陥りがちな罠
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