民泊ビジネスの主流は海外物件へ――どの国が一番儲かる?

外国人観光客急増により投資家がいま一番注目している「民泊=Airbnb」。いち早く参入し、勝ち抜くためのコツを成功者から学ぼう!

タイの再開発エリアで民泊高回転&価格上昇待ち作戦

鈴木 学氏

鈴木 学氏

 海外各地のIT企業に勤務した経験を持ち、海外不動産投資のキャリア10年以上の鈴木学さん。現在、世界7か国に物件を所有し、うちタイでは民泊に取り組んでいる。 「タイは観光立国として知られ、2015年の外国人観光客は約3000万人。今年はその数を上回り過去最多となる見通しで、民泊に最適。現地調査に行った際に日本人経営のAirbnb物件運営業者と知り合い、いい物件にも出合って昨年スタートしました」  購入したのはバンコクの割安な新古コンドミニアム。価格約1300万円、2ベッドルーム、57㎡の広さだ。 「数年後にASEAN最高の商業・オフィスビルが完成するなど、都市部の再開発エリアだったのが決め手です。現時点では不便ゆえ通常の賃貸づけは難しいというデメリットを、Airbnbを使って克服。インカムゲインを得ながら再開発により物件価格が値上がりするのを待ち、タイミングを見て売却してキャピタルゲインを狙います」  バンコク民泊の売り上げは月平均3万5000バーツ、手取り2万2000バーツ(1バーツ=約3円)。5年後、物件購入時から2倍弱の値上がりを見込む。再開発エリアの物件をAirbnb運用し、インカムとのちのキャピタルを狙うのはうまい戦略。バンコク以外でその作戦が使えるエリアは? 「私も検討中のパタヤと、タイ以外ではフィリピンのマニラなどです。ただし何のつてもない人が海外不動産投資にいきなり挑戦するのはハードルが高い。まずはセミナーに出るなどして信頼の置ける業者を見定めて窓口を築き、海外民泊の道に進むのがいいでしょう」 【鈴木 学氏】 世界7か国で不動産投資&経営を実践する「グローバル大家」。会員2000名を超える、日本最大級の海外不動産投資の勉強会組織「アジア太平洋大家の会」の会長を務める ― [民泊vsシェアハウス]今から開業したらどっちが儲かる? ―