スペイン受注のサウジ高速鉄道。砂漠の砂、コンソーシアムの内部分裂に加えて巨額の未払金発覚
以前お伝えしたように、スペインが挑んでいるサウジでの高速鉄道建設プロジェクトは線路に溜る砂漠の砂の問題を抱えているが、いまだ未解決のまま工事は進められている。
そんな中、スペイン側の12社から成るコンソーシアムに新たな不安が生まれている。
それは、原油価格の下落によって歳入が大幅減少となり財政難に陥ったサウジへの不安である。実は、サウジの鉄道部門であるサウジ鉄道(SRO)では支払い期限の過ぎた未払金が3億ユーロ(360億円)溜っているというのだ(参照:『El Mundo』)
しかも、当初契約した総工費67億5000万ユーロ(8100億円)だったのだが、既に上回る80億ユーロ(9600億円)以上の費用が発生していることが明白になっている。これらの追加工費は、サウジ側の調査不備による補強工事や契約外の工事も必要から引き受けた関係から生じたものだ。にも関わらず、サウジ鉄道ではその超過額に同意していないという。
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