エグゼクティブがこぞって「黒は着ない」という理由

服の色は心理状態を表す

 色はあなたの深層心理と密接に関係しています。今のあなたが選ぶ色が、あなたの心理状態を表していると言っても過言ではないのです。多くの人はこのことに気づかずに過ごしているのですが、卓越した結果を出す一流のビジネスパーソンは、必ずと言って良いほど、こうした見た目を意識しています。少し耳が痛い表現かもしれませんが、平凡な人ほど中身を重要視して、一流の人ほど【見た目のイメージ】を重要視します。ただこれは、中身にはこだわらなくていいということではなく、見た目のイメージに配慮することを意識した方が、「他者評価」を簡単に引き上げられるということです。  当たり前といえば当たり前ですが、他人に良い印象を与えられる人ほど、その人の周りに人はついていくようになります。その他者に良い印象を与える要素は単純に人柄だけのものではなく【見た目のイメージ】も、かなり大きな影響をもたらすのです。  そういった観点で、あなたの今のクローゼットの中身を見たときに、どんな服が多いと感じますか?  男性は特に、無意識で自分の心理状態に合わせて服の色を選んでいます。そしてその色を「好きな色」と、思い込んでいるもの。でも、深層心理の観点から見ると、好きな色を選んでいるのではなく「その色を選んだほうが心理的に安心感が生まれる」から選んでいるケースのほうが多いのです。例えば、あなたが心理的に自信が持てない状態にあるとしたら、ハッキリとした原色は避けて、黒などの防衛色を無意識で選びやすくなるというように。  ただ、これは逆も然りで、身にまとうものを変えることで、逆に心の状態が変わるということも起こるのです。例えば、あなたが積極的になりたいと思って自分を変えようとするのではなく、イエローやレッドなどの【積極的な色】を取り入れることで、心が自然に積極的に変化するのです。そして他人が見ても色のイメージで「積極性がある人」と、捉えられやすくなります。試しにアパレルショップに出かけてみて、こうした色を意識した上で様々な服を試着をしてみると、明らかに自分の印象の違いを実感できると思います。
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身にまとうことで心理状態が変わる
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部屋は自分の心を映す鏡でした。

人生を好転させる片づけを!