【FX】
・米ドル/円
円高投資の王道は米ドル/円の売り。最大25倍のレバで資金効率に優れる。ターゲットは1ドル=100円だが、長期で80円割れを狙うもよし
・豪ドル/円
5月にサプライズ利下げを実施して、中期的にも値下がり余地大。新興国通貨の中で特に変動率が高いのも魅力。西原氏は1豪ドル=70円もあると予想
【日本株】
・蔵王産業(東1・9986)
海外から掃除機具・ロボットなどを輸入している販売商社。円高により、仕入れコストが低下し、業績の上振れ期待あり。配当利回り4%超も魅力
・オープンドア(東マ・3926)
格安旅行比較サイト「トラベルコちゃん」の運営会社。円高による海外旅行需要の拡大で利用者増へ。好調なマザーズ銘柄のなかの有望株
・ケイアイスター不動産(東2・3465)
関東地方であ性などにこだわった分譲・注文住宅を販売。円高により、建材コストの低下が進めば採算性が向上する。予想配当利回りは4%弱
・レバレッジ型ETF・投資信託
「日経ダブルインバース」(1357)など日経平均の値動きの「-2倍」に連動するETFが複数上場。俗に“ベア型”とも言われ、SBI証券には「日本株3.7ベア」という「-3.7倍」の値動きの投信もある
【米国株】
・米国株フィリップ・モリス(PM)
「マルボロ」などのタバコを世界で販売する多国籍企業。売り上げのほとんどが米国外のため、ドル安は業績底上げ要因に。無煙タバコ「iQOS」も好調
・プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
「P&G」。世界最大規模の消費財メーカー。景気の影響を受けにくく、60年近く連続増配を続ける優良企業。海外比率が約70%なためドル安が追い風に
・コカ・コーラ(KO)
世界200か国以上でコカ・コーラを販売する多国籍企業の極み。バフェットが愛した銘柄としても有名。海外売上比率は70%でドル安恩恵銘柄の代表格
【その他】
・VIX指数連動ETF
VIX指数の別名は「恐怖指数」。リスクオフの動きが加速し、急激な円高(ドル安)が進む際に急騰しやすい。ボラが縮小するほど値下がりする
・金
金価格はドルと逆相関の関係にあり。円高ドル安ならば、値上がりが加速。ETFや先物など投資手法はさまざまだが、ボラの大きいドル建て銘柄がお勧め
取材・文/高城 泰(ミドルマン) 池垣 完(本誌) 図版/ミューズグラフィック