店舗全壊。それでも復興に向け最後まで行った特売セール【熊本地震現地リポート】

ソルパセオ銀座商店街、緊急セールの告知を出した店舗(別府市) 幸い、この商店街ではアーケードや建物への被害は殆どなかったという

観光地の商店街、頼みの綱は地元客

 震度6の揺れは大分県別府市や由布市湯布院町など、観光地の商店街も直撃した。  幸い、大分県内の商店街では全壊した店舗は無く、断水などライフラインの寸断も一部地域に留まったため、殆どの店舗が割れたガラスや壊れた什器などの修理・片付けを行ったのちに営業を再開することができたという。  しかし、ゴールデンウィークの賑わいを見込んで準備していた商店街にとって、観光客の減少は地震の揺れ以上に大きな影響をもたらした。  一方で、ゴールデンウィークも後半になると、熊本地震により遠出をやめた地元住民や九州各地からの客が「被災地支援」の思いも込めて、身近な観光地である別府や由布院などを訪れる機会も増えてきたという。  ゴールデンウィーク中の別府駅近くの商店街では、震災前の賑わいを取り戻そうと「緊急セール実施中!」「じゃんけんに勝てばビール半額!」など、店頭に様々な「お得なサービス」の案内を掲げる店舗が見られた。  別府市中心部の商店街では、居酒屋の店員が「少しずつ客も戻ってきたのであと少しの辛抱ですかね」と言いつつ、復興への願いを込めたチラシを配っていた。
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全壊したスーパーが最後まで行った特売セール
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