ミドルリスク・ミドルリターン[ソーシャル・レンディング]の可能性とは?
2016.05.23
数万円からの少額投資で、5~10%の利息が得られるソーシャル・レンディングの仕組みについて、専門家に聞いた!
外国為替市場では円高が絶賛進行中。連動するかのように日経平均株価も不安定な状況。FXにしろ株にしろ、簡単ではない相場が昨今続いている。
そんななか、新たな投資先として注目を集めているのが“貸付型クラウドファンディング”と呼ばれることも多い「ソーシャル・レンディング」なるサービスだ。クラウドファンディングとは、プロジェクトを達成させるための資金を不特定多数の人(Crowd=群衆)から集めて、資金調達(Funding)する仕組み。大手家電メーカーでは製品化できないような奇抜なプロダクトの製品化を目的にしたり、熊本地震の被災支援を目的としたプロジェクトで利用されている。ここで今回紹介するのはクラウドファンディングの一種で、利息付きで元本が戻ってくる貸し付け型。このタイプを、特に「ソーシャル・レンディング」と呼ぶのだ。
仕組みはこうだ。企業や団体などが、新規事業を立案。インターネットで事業内容を公開し、投資してくれる賛同者を募る。投資家はファンドに出資し、事業が計画通りに進めば元本が利息付きで戻ってくる。当然、投資家は貸し倒れのリスクを負うものの、5~10%という銀行預金などの金融商品に比べて高い利回りが期待できる。また、数千万円の資金調達を小口に分けるので、数万円からと、少額で始められる点もソーシャル・レンディングの大きな特徴だ。
こうした高利回りを背景に、ソーシャル・レンディングの市場規模も右肩上がりに拡大している。市場調査会社・矢野経済研究所のリポート(2015年7月末時点)によれば、国内でクラウドファンディングを扱う企業数は100社程度。SBIグループや伊藤忠商事など大手企業の参入も見られる。そして新規プロジェクトに対する支援額は、’12年度が69億円、’13年度が120億円、’14年度が156億円と、右肩上がりで成長を続けているのだ。
右肩上がりに膨張するミドルリスクミドルリターンの新サービス
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