「1時間で会議を終わらせる」ための単純で簡単な4つの方法

【山口博[連載コラム・分解スキル・反復演習が人生を変える]第6回】 「世の中の会議という会議が、会議の目的を果たしていない」と感じている人は、とても多いに違いない。所属する企業や団体においても、地域のコミュニティにおいても、はたまた議会においても、さまざまな会議が行われているが、紛糾して結論に至ることができなかったり、表面的には合意しているようだが本音ではコミットしていなかったり、会議は形式的なもので、実は別のところで物事が決定してしまっている例が実に多い。  一定時間内に合意形成することが会議の目的であるはずが、それができていないどころか、このような紛糾や見せかけの合意や形式的な会議に慣れることこそが、社会人として成熟することだという間違った定説さえ生まれている。  分解スキル・反復演習型の能力開発プログラムを実施するたびに、参加者に「会議において、一定時間内に合意形成できているか」と問うと、毎回、ほとんどの人が「できていない」と答える。はたして、一定時間内に合意形成することは可能なのだろうか。  20年来、演習を繰り返しながら、さまざまな方法を演習して、実際のビジネスの場面で活用いただいてきたが、私の演習経験と、その実践での実例をふまえると、実はとても単純で簡単なスキルを身に付けるだけで、ファシリテーターが会議において、合意形成できる確度が飛躍的に高まることがわかってきた。そのスキルが「質問のスキル」だ。
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4つの質問スキルだけで合意に
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