「1時間で会議を終わらせる」ための単純で簡単な4つの方法

4つの質問のスキルだけで、合意形成

 すなわち、(1)洗い上げ質問で論点を洗い出す。(2)掘り下げ質問で論点を掘り下げる。(3)示唆質問で合意の方向性を絞り込む。(4)そして、まとめの質問で、合意の確認をする方法だ。  洗い上げ質問には、YES/NOではなっく相手が自由に回答できるように5W1Hを駆使して行う拡大質問(オープン・クエスチョン)を使う。掘り下げ質問には、逆にYES/NOなどで答えられる限定質問(クローズド・クエスチョン)を使う。示唆質問は、「○○の前提であれば、賛成ですか?」「○○の問題がクリアになれば、少なくとも反対はなさいませんか?」というように、ある前提をおいて、方向性を示唆し、合意の方向性を模索する。合意の方向性が絞り込まれた後も、結論を断定せずに、合意の確認も質問により行う。そして、これらの4つの質問を、その順番で繰り出すことが不可欠だ。  このように紹介すると、「そんな簡単なことで、合意度が高まるはずがない」とお感じになる方も少なくないでしょう。しかし、企業と企業の対立においても、企業内の部所管における方向性のすり合わせにあたっても、上司と部下とのコミュニケーションの場面でも、はたまた、夫婦間や親子間の合意形成においても、実に大きなパワーを発揮する。演習で体験して実際のビジネスの場面で活用した方からも、役に立つ、使えるというフィードバックが集まる。
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押し付けを排除する会議運営
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