「夢を追っても天職など見つからない」ことは科学的に証明されている

仕事への情熱に必要なものって?

 2007年に、フロリダ州立大学が「仕事のやりがい」に関する大規模な研究を行いました(2)。これは、過去に行われた259件の職業研究から、約20万人分ものデータを取り出して精査したもの。科学的な信頼度はピカイチです。  その結果、研究チームは、「仕事の情熱を決める要素」を以下の6つに絞り込みました。 自治性:どれだけ仕事を自由にコントロールできるか 多様性:仕事の内容に幅があること 困難さ:適度な難しさがあること フィードバック:自分の成果がハッキリ把握できるか 全体性:仕事の最初から最後まで関われるか 人様の役に立っている感:自分は他人に良い影響を与えている!という感覚  どの要素が欠けても仕事のやりがいは下がりますが、なかでもズバ抜けて影響が大きかったのが「人様の役に立っている感」です。その影響度は、なんと他の要素の1.7〜2倍。「自分は仕事を通して他人に良い影響を与えている!」とさえ思い込めれば、どんな仕事でも情熱は後からついてくるわけです。まさに職業に貴賎なし。「仕事が好きじゃない……」とか「夢を追いたい……」とか悩むんだったら、その前に「どうすれば今の仕事で人の役に立てるか?」を考えたほうが時間をムダにせずにすむでしょう。 <文/Yu Suzuki>〈プロフィール〉月間100万PVのアンチエイジングブログ「パレオな男」(http://yuchrszk.blogspot.co.id/)管理人。「120歳まで生きること」を目標に、日々健康維持に励んでいる。アンチエイジング、トレーニング、メンタルなど多岐にわたり高度な知見を発信している。NASM®公認パーソナルトレーナー。あまりに不摂生な暮らしのせいで体を壊し、一念発起で13キロのダイエットに成功。その勢いでアンチエイジングにのめり込む。 1.Cal Newport  ”So Good They Can’t Ignore You”2.Patricia Chen et al. “Finding a Fit or Developing It Implicit Theories About Achieving Passion for Work”3.Humphrey, Stephen E et al.“Integrating motivational, social, and contextual work design features: A meta-analytic summary and theoretical extension of the work design literature.”
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