イスラエルの原子炉で技術的問題が頻発と現地紙報じる。核開発の噂も

囁かれるイスラエルの「核開発」

 イスラエルが核開発をしているということは長くベールに包まれていた。しかし、1986年10月に英国紙「The Sunday Times」がディモナ原子炉に勤務していた〈バヌヌ原子力技師とインタビューした内容を報じたことによって、イスラエルが核兵器を製造していることが判明〉した。これによって、同氏は国家秘密を暴露したということで国家反逆罪に問われて〈18年間服役し、その11年間は完全隔離〉されていたという。(参照「Hispan TV」)。  ただ、イスラエルがどれだけの核兵器を保有しているのかいまのところ明確にされていない。例えば、2013年に「Jane’s Defence Weekly」誌が〈これまで690-950kgのプルトニウムを生産して長崎に投下した原子爆弾に相当する核爆弾を年間に10-15発ほど生産して、100-300発の核弾頭を保有している〉と報じたことを『ALALAM』電子紙も同年伝えている。  また昨年3月には『HispanTV』が〈イスラエルが潜水艦の巡行ミサイルに核弾頭を設置している〉という噂があることを報じた。これはドイツのドルフィン級潜水艦のことで、イスラエル国内で改良して核ミサイルが搭載出来るようにしているという。 <文/白石和幸> しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営する生活。バレンシアには領事館がないため、緊急時などはバルセロナの日本総領事館の代理業務もこなす。
しらいしかずゆき●スペイン在住の貿易コンサルタント。1973年にスペイン・バレンシアに留学以来、長くスペインで会社経営から現在は貿易コンサルタントに転身
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