必ずしも「部屋や机が汚い=仕事ができない」ではないが、状態を見つめ直すことでパフォーマンス向上に繋がるのだという
空間心理カウンセラー・伊藤勇司の「成功するビジネス×片づけ術」第一回
はじめまして。空間心理カウンセラーの伊藤勇司です。このたび、ハーバービジネスオンラインにて「ビジネスと片づけ術」をテーマに連載させていただくことになりました。
「部屋は精神状態を表す鏡である」とはよく言われますね?
たとえば、ダイエットしてもリバウンドしてしまう人はモノを大事に扱わず、部屋に雑多な小物が溜め込まれている傾向があったり、自己評価が低く他力本願な人の本棚には自己啓発本が溢れているなど、一定の共通点があります。
空間心理カウンセラーになる前の私は、引っ越し会社に勤めていました。そのとき、1日に3件の離婚家庭の引っ越しを行ったのですが、その家庭全てに共通していたのは、部屋が荒れに荒れていたことでした。
実は当時の私の部屋も同じようなありさまで、現場で見た離婚家庭の部屋にヒントを得て、部屋の状態が自分のどんな心理状態を表しているのかを分析しながら片付けを実践してみました。すると思考が根本的に切り変わり、あらゆることが好転していきました。同じような友人や後輩たちにもアドバイスしたところ、皆例外なくうまくいき始めたのです。
私がこれからお伝えする「空間心理」理論は、片付けとその後の空間の状態によってもたらされる心理的効果を重要視したもの。問題を引き起こしている要因を片付け行動を通じて解決し、内面に変容をもたらすことで願望の実現や成功へと繋げる逆説的なテクニックです。
もちろん、ビジネスの成功と部屋の状態にも密接な関係があります。仕事のパフォーマンスを高めたい、ビジネスで継続的な成功を収めたいと思うのであれば、まずやるべきことは自分の部屋やデスクを見つめ直すこと。それによって、ビジネスを永続的に発展繁栄させ続ける考え方が自然に身についていくのです。