世界の家事分担は? 掃除・洗濯に関する世界的な意識調査が発表

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 4月5日、マーケティング・リサーチのニールセンが、家庭の掃除・洗濯に関するグローバル調査の結果を発表した。  この調査は、アジア太平洋、ヨーロッパ、中南米、中東/アフリカ、および北米の各地域の61か国のオンライン消費者3万人を対象に、2015年8月10日から9月4日にかけて実施されたもので、各国に年齢と性別による定員を設けているという。

世界の45%が掃除・洗濯を「分担すべき」「男性の領域」と回答

 掃除・洗濯は誰がやるか? この問いについて、世界の回答者の44%が「掃除の大部分をおこなうのは女性だ」と答えているという。しかし、しかし、それとほぼ同数の45%が、「家庭の掃除は女性と男性の間で分担される義務だ」(28%)「男性が掃除の多くの部分をおこなっている」(17%)と答えている。  そして、面白いことに掃除・洗濯に関する製品購入についての決済権については、こうした家事の分担比率とほぼ同じ比率になっている。51%が女性が掃除用品のほとんどを購入すると答えているが、23%は購入も分担して義務を負うと回答し、21%の回答者は男性が購入の大部分に責任を負うと答えている。この結果から考えると、どうやら「誰が家事をするか」が製品購入の主導権者を決めることにも関わっているようだ。  ニールセンのグローバル・ビジネス・パートナーであるサラ・ピーターズ氏はこう語る。 「家事が女性だけの仕事だという考えは正しくありません。でも多くの家庭で女性が掃除の中心人物となっているものの、家事を積極的におこなう男性は増加しています。マーケティング戦略は、製品イノベーションから宣伝方法に至るまで、よりバランスの取れたアプローチを反映したものでなければなりません。そのためには、男性と女性がどのように掃除という作業に取り組んでいるか、現在の商品のどこにギャップが生じている可能性があるか、についてより深い理解が求められます」
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掃除・洗濯製品はどこで買われるか?
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