サイズとレア度にもよるが、安いもので300円から、高いものでは5000円で売買されるという。
しかし、ぬいぐるみが高値で取引される理由は、何なのだろうか? 「入荷日に行かないと手に入らないものまである」とToyBox氏は語っていたが、店舗によって、それほどまでに事情が違うものなのだろうか? 「ぬいぐるみの買い手のほとんどが地方在住者」だと言うToyBox氏に、その辺りの事情を聞いてみた。
「まず、地方と都心部ではゲームセンターの絶対数が違います。都心では大量に入荷する店舗が多いのですが、地方では最小ロットしか入荷せず、なくなったらそれっきりという店舗がほとんど。地方のゲームセンターでは、何年も前の人気のないぬいぐるみが、色あせたままクレーンゲーム筐体に投入されたままになっています」
ネットが発展したことにより、情報の入手速度は全国どこでも同じとなったが、入手出来るチャンスは相変わらず都心が有利。つまり、地方在住のマニアには、ネット販売は非常に便利で手軽な入手ツールとなっているわけだ。
プライズ商品のレア度によって変わるものの「月3〜5万は稼げる」(佐久間氏)という「プライズ商品せどり」。クレーンゲームの腕に自信がある人は、一度Amazonでの販売に挑戦してみてはどうだろうか?
<文・写真/板倉正道 協力/ToyBox・佐久間綾人>
【ToyBox】
クレーンゲーム事情に詳しいフリーライター。最近ではコミックマーケットで「クレーンゲーム攻略マニュアル」を頒布している。
【佐久間綾人】
デジモノ系雑誌で活躍するフリーライター。秋葉原でイベントなども主催する、筋金入りのアキバ住人。