実験機能はまだまだたくさん! プレビュー版のお試しも簡単になった
通知領域の設定アイコンを長押しすると、「システムUI調整ツール」という項目が設定画面に追加される。ここには今後正式に実装されるかもしれない実験機能が並んでいる。
たとえば、「夜間モード」だ。これを有効にすると画面を赤っぽくしたり、ダークテーマにして夜間でも見やすい表示にしてくれる。このほかにも、ステータスバーに表示するアイコンのカスタマイズやマルチタスク機能の呼び出し方法の変更など、面白い設定がいくつかある。
また、OTAでプレビュー版にアップデートできるようになったのもポイント。対応端末を所有しているなら「
Android Beta Program」に登録するだけで通常のアップデートと同じようにAndroid Nを導入できる。気軽に最新Androidを試せるのは嬉しい変化だ。
ただし、プレビュー版だけあって不具合は非常に多い。動作しないアプリも多いため実用的とはいえない。Android Beta Programを解除すれば元のAndroidに戻すことも可能だが、端末の初期化が必要となるので注意したい。
⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=87450
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システムUI調整ツールからは夜間モードなどさまざまな実験機能を試せる
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Android Beta Programに登録することでアップデートの通知届く。ここからAndroid Nにアップデートできる
以上がAndroid Nのおもな新機能だ。ここで紹介したもの以外にも通知の仕様変更や省電力機能「Doze」の強化など、細々とした変化はたくさんある。
しかし、一番の注目はなんといってもマルチタスク機能だろう。スマホの大型化でタブレットは不要になったと考える人もいるが、スマホの画面サイズで多くのことを実行するのは、やはり厳しい。Android Nの登場で、タブレットが見直される日がやって来るかもしれない。<文・画像/中谷 仁>
【中谷 仁】
パソコンやスマートフォン、タブレットなどデジタル系雑誌・ムック本などを制作する編集プロダクション「株式会社ノーリ」の代表取締役。自ら編集・執筆をしており、年に数十冊の本の制作に携わっている。「Windows100%」や「iP!」、「Mr.PC」、「家電批評」、「ラジオライフ」など雑誌を中心に活躍中。