現状維持決定のマイナス金利で企業は、個人はどうなる?

個人への影響は?

 最後に、マイナス金利の導入により、個人はどう変わっていくかについて、記したい。  マイナス金利導入により住宅ローン金利が下がり、個人の住宅購入のモチベーションが高まることが挙げられる。また、住宅ローン借り換え需要の発生も挙げられる。  2月19日、三菱東京UFJ銀行が2016年3月の住宅ローン金利を発表し、10年固定金利の最優遇金利で0.25%引き下げ年0.800%とした。(同日時点では、メガバンク3行のうち、最低の金利水準。)他の銀行も、相次いで住宅ローン金利を引き下げている。住宅購入へのモチベーション増や住宅ローンの借り換え需要に影響してくるのは必至だろう。  2017年4月の消費税増税が予定通りおこなわれることを前提とすれば、マイナス金利導入から住宅ローン金利の引き下げを利用し、新築マンションなど住宅購入の駆け込み需要が発生すると考えられる。<文/丹羽 唯一朗>
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