もちろん、リスニング以外も補強することは欠かせない。努力すればついてくるものとしては、やはり語彙力の強化であろう。
筆者としては、ここで電子辞書を活用して、語彙力を増やすことを提案したい。電子辞書のいいところは、ネット接続しなくても、すぐに調べられることである。紙の辞書よりも早く引ける。英語を読んだり聞いたりして、わからなければ、すぐに電子辞書で調べる習慣をつけたい。英和辞典、和英辞典、英英辞典、例文検索、ヒストリー・履歴機能(一度調べた単語が記録され、一覧として表示できる)、発音機能などフルに機能を活用するといいだろう。
また、電子辞書は英和以外に国語辞典、百科事典など、複数の辞書が閲覧・検索できるものが多いのも大きなメリットだ。
ただ、電子辞書自体は現在スマホに押されるなどの要因で、昨年3月にはセイコーが撤退するなどマーケットは縮小傾向にある。現在のシェアはカシオが58%を占め、シャープ(23.9%)、キャノン(17.5%)となっている(
2016年BCN AWARDより)。
ちなみに、筆者は、「シャープ カラ―電子辞書 Brain 大学生・ビジネスモデル系 PW-SB3-K」を愛用している。シャープ広報ブログは「ネットは情報を与えてくれますが、その情報が正しいかどうかまでは教えてくれません。その反面、電子辞書には、信頼性の高い情報しか載っていません。言葉を正しく、手軽に調べるには、電子辞書がとても有効なんです。」(広報部ブログ「
電子辞書で大切な3つのこと」2015年8月6日)と、電子辞書の長所を訴求している。
もちろん、スマホでも辞書アプリも揃っているので、好みに合わせて選ぶといいだろう。
<文/丹羽 唯一朗>