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2月25日、一般社団法人日本フードサービス協会(以下JF)は、同協会会員(事業者数191、店舗数は3万2958店舗)を対象に行われた外食産業市場動向調査平成28年1月度の集計結果をまとめた。
同調査によれば、1月は、前半の暖冬傾向による売上好調が後半の悪天候による影響をカバーし、月全体の売上は前年を上回り105.3%となった。
特にファストフードが昨年の異物混入問題から回復し、ファミリーレストランも堅調に推移したことが全体売上を押し上げたという。
業態別としては、ファストフード業態は全体売上は109.6%と前年を大きく上回った。
特に、ハンバーガーチェーンなどがメインの「洋風」カテゴリーは、昨年の異物混入問題などが昨秋くらいから徐々に回復基調にあったことに加え、新商品の販売などから売上が好調な結果となった。特に、マクドナルドの異物混入事件が相次いだのは2014年末から2015年の年初。そのため、2015年1月は同チェーンの売り上げが大きく下げた月ということもあり、前年同月比は116.6%の伸びを見せた。
また、牛丼店などの「和風」は、好調の定食メニューが牽引し、売上は102.5%と3か月ぶりに前年を上回った。
「麺類」は、引き続き単価が高めの新商品が好調で売上は106.9%、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、客単価の上昇に支えられ100.7%となった。
「その他」で目立ったのはアイスクリームだ。これはまさしく暖冬を要因とする追い風を受けた形で引き続き好調。また、カレーも堅調に推移し、「その他」カテゴリーの売上前年同月比は106.4%となった。