「泊まれる本屋」、オープン3か月で連日稼働率ほぼ100%の理由

課題をクリアして2号店進出を目指す

 幸せな体験を提供する空間というコンセプトで成功した同店だが、改善点や今後の出店計画についてはどう考えているのだろうか。

シャワーやベッドの数などは今後の課題だという

「理想はベッドの数をもっと増やすことですね。とはいえ、ビルの1フロアではなく1階から丸ごと使ったとすれば面積あたりの賃料が上がってくるので、利益率を圧迫してしまう。人件費とのバランスも含め、ベッドやシャワーの数には、まだまだ改善の余地があると思います。既に2号店出店のために動き出していますが、ビルを丸ごと使うことは今のところ考えていません。あくまでも1フロアで出店していきます」  外部の仲介サイトに頼りすぎないことも課題である。なぜなら、仲介サイトに対して支払う紹介料は、宿泊料の15%にのぼるからだ。それゆえ、いかに自社サイトで直接集客するかが利益率の確保につながる。今後も「東京のホステルといえば、ここ」と言われるようなブランディングに取り組み、自社の魅力を自社で発信していくという。 ●BOOK AND BED TOKYO 〒171-0021東京都豊島区西池袋1-17-7 ルミエールビル7階 <取材・文/上原純(OfficeTi)>
1
2
3