飲食チェーン株――高騰が狙える4銘柄、それぞれの根拠とは?
2016.02.15
資産2.5億円の「かぶ1000氏」、2億円の「御発注氏」ら“億り人”たちの注目銘柄から、圧倒的な情報網と人脈でお宝銘柄を発掘する株式ジャーナリスト、さらにはK氏関連仕手筋情報まで。生き馬の目を抜くマーケットで常勝する株のプロフェッショナルたちはどんな銘柄を見つけたのか?
投資助言のコンサルティングなどを行う坂本彰氏は勢いのある地方発チェーン店を探すのを得意とする。
「飲食や小売のチェーン店企業は毎月『月次』を発表して業績予測がしやすく、株価の推移がイメージしやすいんです。輸出株だと為替や海外景気など業績を左右する要因が多く、予想が難しい。一方で、飲食や小売りのチェーン店は、国内景気の影響は受けますが、店舗数が増えればそれだけ業績も伸びるというシンプルな構図のため予想がしやすいんです」
店舗増加は時間がかかるため、成長期待の高いチェーン店銘柄は中長期で保有する必要がある。
「保有している間は決算や業績予想、月次を確認し、店舗数や新規出店数が予定通りのペースで増えているか、四半期ごとに進捗率を達成しているかなどをチェックしたいですね」
【坂本彰氏が注目する銘柄】
◎エイジス(JASDAQ・4659)
現在株価:3870円/売買単位:100株/目標株価:6000円
PER:13.9倍/PBR:1.91倍
配当利回り:1.16%
棚卸の代行を手掛ける。小売業売上高ランキング上位100社のうち80社以上が同社のサービスを利用しており、国内シェアは77%と圧倒的。主力の棚卸代行は堅調で、新規受注も好調。営業利益61%増、純利益81%増と絶好調。海外の棚卸サービスも拡大中で’17年3月期に収益化を目標に掲げる
◎クリヤマホールディングス(東証2部・3355)
現在株価:1733円/売買単位:100株/目標株価:2800円
PER:8.86倍/PBR:0.96倍
配当利回り:1.73%
ゴム・樹脂製品を中心に、産業用、建設用、スポーツ施設用資材の販売等を行う。3Qまでの9か月の純利益は19億1500万円と前期比で41%増益。ところが、通期の純利益の予想は20億円のままのため、かなりの高い確率で上方修正が発表されそう。PERは8倍台とまだまだ割安で、長期で保有したい
◎ギガプライズ(名証セントレックス・3830)
現在株価:2280円/売買単位:100株/目標株価:4000円
PER:10.74倍/PBR:2.91倍
配当利回り:0.66%
マンション向けのネット接続事業を手掛ける。新築のマンションが伸びており、マンションごとに一括で提案・営業をしている。株価は右肩上がりが続いているが、PERはまだ10倍程度。現在、名証セントレックス上場のため、東証2部などへの上場期待も?
◎G―7ホールディングス(東証1部・7508)
現在株価:1630円/売買単位:100株/目標株価:3000円
PER:10.35倍/PBR:1.51倍
配当利回り:2.09%
自動車用品店「オートバックス」や業務用食品を扱うスーパー「業務スーパー」などのフランチャイズ事業を行う。カー用品の販売が好調なオートバックスと業務スーパーはそれぞれ9出店と拡大中。FC店拡大が会社拡大に繋がるため、じっくり保有したい
【坂本 彰氏】
投資助言業のコンサルティングなどを行う。滋賀県在住を生かし、地方の成長企業発掘に力を入れる。アークランドサービスやブロンコビリーなどを保有
― 空前のバーゲン株 ―
店舗数増加とともに業績も拡大するチェーン店
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