では、コンテナを置くのにはどんな立地が適しているのだろうか。
「生活道路に面した土地で、目立つところがいいでしょう。利用者は車を使って荷物を運びこむため、アクセスのよさや敷地への入りやすさも大切です」
都市部と地方、どちらが有利?
「どちらでも運営できます。人口数万人程度の小規模な地方都市でも、先の立地を抑えれば十分可能。僕がコンテナを置いているのは神奈川、千葉、静岡の田舎地域ばかりですから。また、仮に置き場所に失敗したとしても、コンテナは動かすことができます。不動産ならぬ“動産”なんです」
前述したように集客、運営は業者にお任せなので手間なし。コンテナは頑丈で壊れることもまずなく、設置したらあとは完全放置でいいそうだ。
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神奈川県某所に設置のコンテナ。土地を借りて実行。室数18に対して14稼働。月9万4060円の賃料収入に
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千葉県某所に設置のコンテナ。土地を購入して実行。室数7に対して6稼働。月4万1040円の賃料収入に
「アパートやマンション投資の場合、リフォーム代、修繕費など何かとお金が出ていきますよね。コンテナなどの物置投資はそういった経費が最低限で済む分、実質利回りは高くなります」
いい話ばかりだが、デメリットがないわけではない。
「正直、レンタル物置に対する消費者の認知度はまだ低いんです。結果、稼働率が上がるまでにある程度の期間を要します。利用者がいなくても土地の貸借料やローンの返済をしなければならず、持ち出しが発生するケースも出てくるでしょう。そこは大きな弱点。ただ、一定期間耐えたら稼働率は確実に上がりますから、まずは辛抱です」
【千葉涼太氏】
1部上場、大手メーカー勤務の会社員。36歳。将来に不安を感じ、物置投資を始める。現在、全国9か所、193室の物置、倉庫を持つ
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