静かなブーム 利回り20%の「物置投資」のカラクリ

都会でも田舎でも高収益につながる

 では、コンテナを置くのにはどんな立地が適しているのだろうか。 「生活道路に面した土地で、目立つところがいいでしょう。利用者は車を使って荷物を運びこむため、アクセスのよさや敷地への入りやすさも大切です」  都市部と地方、どちらが有利? 「どちらでも運営できます。人口数万人程度の小規模な地方都市でも、先の立地を抑えれば十分可能。僕がコンテナを置いているのは神奈川、千葉、静岡の田舎地域ばかりですから。また、仮に置き場所に失敗したとしても、コンテナは動かすことができます。不動産ならぬ“動産”なんです」  前述したように集客、運営は業者にお任せなので手間なし。コンテナは頑丈で壊れることもまずなく、設置したらあとは完全放置でいいそうだ。 「アパートやマンション投資の場合、リフォーム代、修繕費など何かとお金が出ていきますよね。コンテナなどの物置投資はそういった経費が最低限で済む分、実質利回りは高くなります」  いい話ばかりだが、デメリットがないわけではない。 「正直、レンタル物置に対する消費者の認知度はまだ低いんです。結果、稼働率が上がるまでにある程度の期間を要します。利用者がいなくても土地の貸借料やローンの返済をしなければならず、持ち出しが発生するケースも出てくるでしょう。そこは大きな弱点。ただ、一定期間耐えたら稼働率は確実に上がりますから、まずは辛抱です」 【千葉涼太氏】 1部上場、大手メーカー勤務の会社員。36歳。将来に不安を感じ、物置投資を始める。現在、全国9か所、193室の物置、倉庫を持つ ― 猿マネ不動産投資最新メソッド ―
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2年半で9ヵ所、193室を持つ多忙サラリーマンが明かす「物置投資」のノウハウ! これまで、ありそうでなかった土地活用、空間活用が学べる、他にはない1冊です。